ぼーるぺん








その真っ白の世界でやけに色づいたモノが来たのは8歳の時だった。





「どこか痛いの?」






それはあたしよりも何歳か年上の赤い髪をした男の子だった。





「ううん。
痛くないよ」





今では考えられないけど、その時はまだ幼い子供。


ただただ素直に答えた。








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