Fahrenheit -華氏- Ⅱ

「俺だって瑠華からあんま(てか殆ど…すみません、ちょっと嘘いいました)言われない…」


とガクシ…


だけど!だからこそ!たまに言われる甘い言葉がこうぐっとね!心に刺さるって言うかね!


「そもそも好きとか愛してるとかこーこーせーたちが軽く使う言葉だろ?ある程度大人になりゃそ言う言葉とか必要じゃなくなるって言うか…」


…て、何俺裕二を慰めてんの。


『てかまさかお前そのこと言うためにわざわざこの時間に電話してきたわけ?ノロケかよ。睡眠妨害だ』と裕二が吐き捨て


裕二のヤツめ、ストーカー女の問題が片付いたことをいいことに手のひら返しやがって。


ま、いいけど。


「そうそ、瑠華の友達がネット会社のしゃっちょさん何だよ。向こうでは有名なMars faceって会社知ってる?」


『Mars face?ゲーム会社の?』


流石は業界人だな。知ってたか。


「そそ、ゲームを売りに商売してるみたいだけど、それ以上にネット界では有名人らしい。なんか、SNSでなんかの悪い書き込みとかを事前にブロックできる技があるらしいから、彼女の話を聞いて今後取り入れてみたら?特に情報社会だからな、会社の悪評が出回る前に事前に防げるってわけだ。提案が通ればお前は出世できるぜ?」


そう提案すると


『それは興味深いな、何せ今はネット社会だしな』と裕二は思いのほか真剣。


「彼女、日本滞在期間が残り5日程なんだけど、お前がその気になりゃ席を設けてやるけど?」とさらに提案すると


『マジ?ちょっと待って…』とごそごそ音が聞こえ、きっと手帳でも捲ってるんだろうな


『急だけど明日とかどうかな』とかなり乗り気。


「ホント急だな。ま、聞いてみるよ。本人もう寝てるみてぇだから明日の返事になるけど」


『了解。んじゃまた明日会社でな』


「おうよ」


そう言ったわけで裕二とも電話を切ったけど、そうなると益々眠気が遠のいていった。


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