温かい君の手



もう意識はそれ程なかった



もう死ぬんだ……











そう思いかけたとき父親はあたしを水から出した





「まだ死んでもらっちゃ困る……」



そういって自分の部屋に戻った





ゴホッゴホッ



うまく息が吸えない…



あたしは泣きながらたくさんの息を吸った



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