rain×rain【完】
えっ?
私って車に…
「えっ?私を助けてくれたんですか?」
あぁ、そうとも。と言っておばさんは頷いた。
「だってあんた、うちの店の前で倒れるんだもの。ほおっておけるわけがないだろう?」
えっ?
ちょっ、ちょっと待って。
私には疑問がたくさんある。
まずは私が車に引かれてなぜ生きているかと言うこと。
あれは確実に死を覚悟したんだもの。
次におばさん
そして、この今いる場所。
別におばさん自体に疑問を抱いているわけではない
私が不自然に感じていたこと、それは、
「おばさんは…どうして着物を着ているんですか?」