rain×rain【完】

「土方さん！！平助が目を覚ましました」


そう言って断りも入れずに桜は襖を開けた

「容態はどうだ？」



「たぶん心配はいらないかと…」



桜はすごくうれしそうだった。


今までが疲れた顔をしていたから、

余計に希望に満ちているように見える。



「総司は？」


俺がそう言った瞬間にあいつの顔を曇った


「まだ…」


悲しそうな顔をしながら桜は言った。