rain×rain【完】
気づけば僕は桜ちゃんを抱きしめていた。
だけどこうしていないとこの子が
またどこかへ行ってしまうような気がした
「おっ、沖田さんっ!?」
僕の位置から桜ちゃんの顔は見えないから確かなことは言えないが、
きっと驚いてるのだろう。
声が裏返っていた。
「すごく心配してたんだよ?」
そう言うと僕の胸の中から小さく「ごめんなさい」と聞こえた。
だけど、
桜ちゃんは僕を抱きしめてはくれなかった