rain×rain【完】

「確かにまたどこかで逢えたらいいなーとは思ってたけどさぁ…」



俺は大きなため息をついた。





「こーんな風に再会しちゃうとはねー。」


桜は抵抗もしなければ泣きもしない。

普段は女の子にこんなことしたら普通は泣いちゃうのにな…



桜はなんとも無表情だった。


「ほら平助、もうすぐ屯所につくよ。」



そう言ってニッコリと微笑んだ。


俺は知ってるんだぜ…

この笑顔には「お前、先に近藤さんや土方さんに伝達して来いよ。」の意味が隠されていることをっ！！



「へーへー。じゃぁ先に伝えてくるよ…。ったく…」



人使いあらくて困るよ。