交差する想い
あたしが公園に着くと、だるそうにブランコに乗りながらメールしとう百合がおった。
あたしは、百合がメールし終わってから、声をかけた。


「百合」


言い方は偉そうにゆうたけど、内心めっちゃドキドキや。
百合はめっちゃキレとうような感じがした。
始めっから百合と喧嘩しても、負けるって分かっとう。
やけどもう後には引き下がれへん。
百合は睨みながら、あたしに言う。

「何の用なん? 自分から呼び出しといて、自分来るん遅ない?」

百合に睨まれて、体が動かなかった。
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