【プロジェクトXL】―480曲への挑戦―(残り388★)

『哀愁漂う親父と爪楊枝』

Lyrics By nekoneko様

★サポーター作品です★



仕事終わりの帰宅ラッシュ
1日働きもみくちゃにされた
ヨレヨレのスーツ
やがて見えた家の明かり
妻と子どもの笑い声

玄関のドアを開ける瞬間が…

俺は一番怖いんだ…


おかえり
笑顔でニッコリ笑う妻
上着を脱いでネクタイを外し
腕まくりした俺が向かうのは

手付かずのキッチン

俺が洗い物に夕飯の支度をする間
リビングからは賑やかな
お笑い番組の音と家族の笑い声

俺は夕飯の支度と
明日の子どもの弁当の仕込み

夕飯終わって
俺は一番最後に風呂に入る
俺の一番癒やされる一時…


風呂の後は
勿論風呂掃除

風呂上がりの俺を待っていたのは、
子どもの弁当の仕込みを
チェックしている妻

明日はアスパラのハム巻き入れて
そういうけど…

爪楊枝が無いんだよっ!!

スウェット姿で
俺は夜の町に
爪楊枝を買いに行く

なぁ、頼むよ



爪楊枝代くれないか?


俺の毎日の小遣いは
昼飯代も含めて500円

爪楊枝を買ったら
明日の昼飯は
コンビニおにぎりだけなんだ

なぁ、頼むから…

昼飯におにぎり作っていってもいいか?

具なんていいから…
塩にぎりでいいから…
自分で作るから…

爪楊枝代分の昼飯くらい
持っていってもいいかい?


かえってきたのはニッコリ笑顔の

却下の一言

たかが爪楊枝
されど爪楊枝

明日の俺の小遣いは
五百円玉から百円玉…


爪楊枝なんか…

嫌いだぁ!!





※nekonekoちゃん

超★哀愁漂う親父の歌を
どうもありがとうっ♪

かなしすぎるっ!(笑)






No.2





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