THE BEST REVENGE
そしてふたの中から
強心剤のカプセルを取りだし
その手のなかで握りしめた。
握られたその量は、
明らかに致死量を越えている。

「何を……」
「ならお気に召すような、贅沢な死を与えたい——そう思いまして」

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