THE BEST REVENGE
奏梧は田上の襟を左手で鷲掴みすると、
鼻っ柱に向けて思い切り頭突きをし
彼の自由を奪った。
田上は面食らったまま
床にうつぶせになろうとしたが、
襟を掴んだ奏梧の力強さのために、
そこから先何もできなかった。
奏梧はねじ伏せた田上の口を、
無理矢理こじ開けると、
握りしめた強心剤をその口に、
強引にねじ込んでたらふく含ませた後、
脅迫まがいにコップを差し出し、
水を無理矢理飲ませた。

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