THE BEST REVENGE
「……途中、付けられたか」
「いや、特に何も。それに誰に?」
言うと同時に
ようやく吸いきった煙草の
その短さに気付き、
素っ気なく吸い殻を捨てた。
「……いわく付きの顔をしていたからな」
「は…いや、そうだよ……そう……」
そう言うと缶ピースを受け取り、
軽く振ってルーシーお墨付きの、
いわく付きの感情を振り払う。
ふたを開けると中には、
煙草ではなく紙切れが一枚、
そして、カプセルひとつ。
空色の紙切れに書き殴られた
そのメッセージは、
悲劇のヒーローのアンセムだった。
「いや、特に何も。それに誰に?」
言うと同時に
ようやく吸いきった煙草の
その短さに気付き、
素っ気なく吸い殻を捨てた。
「……いわく付きの顔をしていたからな」
「は…いや、そうだよ……そう……」
そう言うと缶ピースを受け取り、
軽く振ってルーシーお墨付きの、
いわく付きの感情を振り払う。
ふたを開けると中には、
煙草ではなく紙切れが一枚、
そして、カプセルひとつ。
空色の紙切れに書き殴られた
そのメッセージは、
悲劇のヒーローのアンセムだった。