私はヤクザ




次の日学校に行くと・・・。

『椿!!!』

私の後ろから智が走ってきた。


「智!!おはよう!!どうしたの??朝から走ってきて・・・。」

『いや・・・。椿見たらなんとなく走ってた・・・。
・・・昨日はありがとな!!!

妹も喜んでた。』

「ううん。いいの!!喜んでもらえてうれしい。
あのさ・・・。智・・・・?」

『どうした??』

「あの・・・・。けっけい・・・。
携帯の番号教えて!!!!」

・・・。私は勇気を振り絞って言ってみたものの・・・。
カタコトな話し方になってしまった・・・。

『えっ??俺の??
全然いいよ!!俺も昨日聞きそびれたと思ったんだ!!!』

「本当???ありがと!!!
赤外線でいい???」

『おう!!!』

こうして私は一歩智に近づけた。

・・・・それからは私と智はいつもいろんな話をしたりして楽しく過ごした。

いつも一緒にいるメンツも
私・七海・智そして智の親友、相模涼(さがみ りょう)

この4人で行動していた。

七海は相変わらず私の組の龍雅に恋している。

涼は智の話によると・・・。七海の事が好きらしい。

私は相変わらず智一筋。

まぁ。智も相変わらずモテモテなわけで・・・。

最近では組の方も落ち着いてきている。
松川組からの連絡はアノ事件以来ない・・・。

私がヤクザだって事は・・・。

智と涼にはまだ打ち明けられてない。

『ねぇ・・・椿。工藤君と涼君に家の事は言わないの??』

「いつかは言わないといけない。でも・・・。今はまだ無理だよ・・・。」

でも。私の智への思いは日に日に強くなるばかりだった。


そんなある日・・・。



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