私はヤクザ
『椿・・・。何か理由があるの??』
七海が私に聞いてきた。
「今回はただ手紙を渡しに行くだけじゃないの。」
『どうゆう事??』
「これから話すことは誰にも言わないで。
担任の高橋。あいつは・・・。松川組のスパイだと思う。」
『思うってどうゆうこと??』
七海の問いかけに私は続けて話し出す。
「昨日私の携帯に高橋から電話があった。」
『そんなの普通だろ??生徒名簿にも書いてあるし。』
涼の言葉に七海が代わりに答えてくれた。
『いや・・・。椿の携帯にかかってくるのはおかしいわ・・・。
椿は・・・。学校には自分の番号を教えない。
代わりに組の仲間の番号を記入してるから・・・。』
七海は私のほとんどの事を知っているからね・・・。
「そうゆうこと・・・。それに・・・。私が今日松川組に行くことを知っているのは私の組と松川組だけ。」
『でも・・・。高橋は昔不良だったらしいし・・・。そのときの仲間から噂聞いたって事はないのか??』
智の言葉に私は答えた。
「佐山組は絶対に組の中の話を外には出さない。
その行為はヤクザ界にとって命を落とすことを意味するから。
松川も絶対ばらさないはず。
松川にとってこの争いは下手をすればこのヤクザ界全てを敵に回す事になるから。」
『全てを敵に回すってどうゆう意味だよ・・・。』
「そっか・・・。涼にはそこまで話してないんだ。智にも話してないよね・・・。
私の家。佐山は・・・。ヤクザ界のトップ。私が一声かければこの日本全てのヤクザが動きだす。」
『でも椿はまだ高校生だろ??』
「涼・・・。高校生でも・・・。私が佐山をトップにしたの。
私が争ったの・・・。決してただ親の後を継いだだけじゃないの。」
私は涼に親の死。そしてその原因を全て話した。
『ごめん。何も知らずに質問ばっかりして・・・。』
「いいの。気にしないで。」
すると・・・。今まで黙ってた智が口を開いた。
『だからってなんで松川組についてくのはだめなんだよ!!』
「高橋はまだ私が気づいたこと知らないの。高橋のわなにかかったフリをしてる今。そう簡単に智を連れていけない。」
『でも!!』
「お願い。私を信じて!!私は死なない。絶対に。」