桜の木の前で
「なあ桔梗。あの日を覚えてる?」

「え?」

「君と出会った日もこんな穏やかな晴れの日で、美しい桜の木の下だったね。」

「・・・ええ。」

「俺は君を見た時天女かとおもったんだよ?」

「まあ。冗談が上手いのね。」

彼は、無月はいつもこうやってさらりと私を口説く。

そんな彼に段々と惹かれて言ったんだ。
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