桜の木の前で
ゆっくりと舞が始まる。

瑠璃の舞う姿はまさに天女。
観客はうっとりとその姿に見とれる。

すると急に瑠璃の前に桜が舞い落ちる。

「え?桜?」

思わず瑠璃が呟く。
その様子に観客がざわつく。

わしは霊力で雪を桜の花びらに変える。

“綺麗!!”

“どういう仕掛け?”

案の定客は桜に興味を惹かれた。
その間に瑠璃は気持を切り替えまた見事な舞を舞った。

やはり桜が似合うのじゃな。



< 14 / 166 >

この作品をシェア

pagetop