たったひとつ

「あと・・・」

優菜がまだ何か言おうとしているのに

気がつき、何?と聞いた。

「桐谷先輩のアドレスも入れといた♪」

私は一瞬時間の流れが止まった様に

感じた。

何を言われたのか言葉の意味を

理解できなくて私は言葉も出ない。

「ちょっとぉ?もっと

喜ぶかと思ったんだけど」

優菜の声が耳に入り、やっと出た

言葉はただ一言。

「な・・・んで?」

頭が追いつかない。

なんで優菜私が先輩を好きって

知ってるんだろう。

なんで先輩のアドレスを優菜が

知ってるんだろう。

二人はどういう関係なの?

私の心はどんどん曇っていった。

そんな私の心を見抜いたのか

優菜は言った。

「あのね萌乃香、私はあなたの

親友のつもりだよ?萌乃香は

何にも話してくれないけどさ

ずっと一緒にいれば気持ちなんか

すぐわかっちゃうの!」
< 14 / 15 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop