占い師の恋【完】
さて。
これからどうしようか。
先程まで帰路を辿っていた足並みはもうその道を離れて街へ向かっていた。
住宅地とは違うネオンの光にガヤガヤとした独特の空気。好き好んで来る場所ではなかったりするけど。
何故か今日はこの空気が酷く落ち着く。
答えなんてものは簡単に見つかって。
゙静かな空気にいたくない。゙
ただそれだけだ。
理由だって簡単に見つかることで、今の私は私自身に素直だなんて。笑ってしまう。
一人で笑う私にすれ違い際に不審な目を向けてくる。怪しいな何だコイツっていう顔を隠すことなく向ける人々の方が、私より幾分も素直だって思ってしまった。
「ねえねえ、お姉さん。」
不意に肩を叩かれて反射的に振り返ってしまってから……舌打ち。
私に声をかけてきたのは二人組の男。金髪と茶髪の多分世間一般でばギャル男゙という奴だろう。
ニヤニヤといやらしい笑みを口元に浮かべて目を細める。
「一人でナニしてんのー?」
「暇してんじゃん。」
ふと鼻につくアルコールの匂いに警戒を隠すことはできる訳がない。