占い師の恋【完】
どうしてですか?と問えば、杉山さんは再び私に向けて口元に優しく弧を描くと
「仕事だ」と先に部屋を出て行ってしまう。
私も店長からお客さん表を受け取ると、その後ろ姿を追いかけた。
「杉山さん…!」
スタッフルームに駆け込めば、パイプ椅子に座って雑誌を捲るサングラスはいて。
んー?と何もなかったように笑って返事を返してくる杉山さんに私は大股で歩み寄る。
「占い自体辞めるって、どうしてですか?」
突然にもほどがある。
何でココを辞めるだけでなく占いも辞めてしまうのだ。
って。必死になってしまっている私もおかしいのだけれど…。
理由はおそらく、何だかんだで一番私を気にかけてくれる先輩だからという事と。
もう一つは、私自信が関係しているのではないかという確信に近い不安があるから。