《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜
だけど、あたしはもう自覚
してた。



いつ始まるのかもわから
ない、1時間にも満たない
その時間が。


――いつの間にか、あたし
にはものすごく大切な
時間になってるってこと。



理由は……よくわからない。



でもきっと、ただ久住
先生の演奏が綺麗だから
だけじゃない。



だってあたしにとって大切
なのは、演奏を聴くこと
だけじゃなくて――。



先生と交わす言葉。

一緒に笑う時間。

二人だけで過ごす、
穏やかな空間。



……そういうもの、全てだから。


_
< 113 / 440 >

この作品をシェア

pagetop