《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜
だからあたしも諦めて――

今ではさっさと食べ
終わって、自分の部屋に
引っ込むことしか考えて
なかった。



そして実際にそうして、
食事が終わるとすぐに
2階にあがる。



少しだけ休憩してから、
出ていた宿題をやり始めた
時――…。



「……花琳、ちょっといいか」



トントンというノックの
音と共に、お父さんの声が
聞こえてきた。



あたしはビックリして
ドアを見る。


お父さんがあたしの部屋を
訪ねて来るなんて、滅多に
ないことだから。


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