ありえない高校生マリッジ
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「渚様がいつもお世話になっております。
伊集院総理大臣のご子息の敦司様が我が氷室邸にお泊りに来られるとは大変嬉しゅう御座います。
当主の歳三様、当主代理の渚様も不在ですが、使用人一同、精いっぱいおもてなしさせて頂きます」

「別に気は使わなくて結構です」

「しかし、お坊ちゃまから粗相のないようにと仰せつかりましたので・・・」

中田さんは伊集院先輩には細心の注意を払っていた。

「後は私が伊集院先輩を渚君の部屋に案内します」

「では、私は飲み物をご用意して、お持ち致します」

私達はエントランスで中田さんと別れ、渚君の部屋へと階段を上がった。

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