ありえない高校生マリッジ
「伊集院頭取に何を言われたんだ?」

「何も・・・」

でも、彼は私の存在を全否定している。
元凶は自分に全てあるのに、私を完全な邪魔者扱い。

「何もってコトないだろ?」

「私が途中、割って入って二人の邪魔をしたから・・・」

「敦・・・司」

「私は彼女を守れなかった。それを渚に謝ろうと思って」

「あれは伊集院先輩が悪いワケでは・・・」

「でも、君の心を傷つけた。渚に言われた通り、君の全てを守れなかった・・・」

伊集院先輩は顔を俯かせ、布団をギュッと握りしめた。


< 140 / 182 >

この作品をシェア

pagetop