ありえない高校生マリッジ
敦司は自分の制服の第二ボタンを引きちぎって、俺に差し出した。

「何の真似だ?」

「お前に私の第二ボタンをくれてやる。だから、お前のをよこせ」

「・・・友人なら、第三ボタンだろ?第二ボタンは好きな女にあげるもんだ。まさか、お前…俺のコトを?」

「・・・まさか・・・俺は男の興味はない。一番大切に思う人のボタンが欲しいだけだ」
俺は敦司ではなく、那岐を選んだ。

もう、敦司とは二度と会わない。

だから、敦司は最後のお別れだと前置きした。


俺も自分の制服の第二ボタンを引きちぎって、敦司に渡した。


「一生、大切にする。
ずっとお前のコトは忘れない・・・」


「俺も忘れないぞ。敦司」

ボタンを交換し、俺達は笑顔で別れたーーー・・・



____________
________


< 179 / 182 >

この作品をシェア

pagetop