ありえない高校生マリッジ
俺は3人にすべてを任せて屋敷に帰宅した。

「智樹君の具合は?」

「これから・・・中田さんと一緒に病院に行きます」

「そっか・・・」

今朝から、具合が悪い智樹君。
那岐は学校を休んだ。
俺はトランクケースに荷物を詰め込む。那岐も俺の支度を手伝う。

「こんな大変な時に俺・・・スイスに行くけど、いいか?那岐」

「何を言っているんですか・・・渚君だって大変でしょ?」

四日前は話が出来たのに、父さんは今、生死の境目を彷徨っていた。

「智樹はミルクだから…免疫力が弱いのかな?私が本物のママなら、頑張って母乳で育てて、自分の免疫力あげるのに」

「お前だって、親二人亡くして、悲しかったはずだ。でも、智樹君の為に、一人で半年間頑張ったんだ。
自分を責めるなよ」


俺は自己嫌悪になる那岐を抱き締めた。


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