秘密のMelo♪y⑤*NY編*
―――……
『ハロー❤』
『俺が来たよっ』
『アンタなんて絶対呼んでない』
『なにおっ』
「おう。顔色いいなえらく」
「だって琥珀と梨音に今日会えるから」
「へェ。そうかい。よかったなそりゃ」
どうりで嬉しそうだと思った。
前も、愛犬達に会えると聞いて目を輝かせていたっけか。
動物の力ってェのはすげェのな。
『そういえばマヒロ、帰るってどこに帰るの?』
『別荘ですが』
『……こんなとこにもあったのね』
『どこにでもあるよ。父様の気まぐれのせいで』
いや、気まぐれ起こして世界中に別荘造る時点で…どうなんだよ。
『なあなあレンジ達は?』
『明後日帰っちゃうって…』
『そう…。寂しくなるわね』
真裕は花梨が一番に大好きだからな。
楓の次は花梨なんじゃねェのかってくらいに。
それはそれは寂しそうに目を伏せた。
『あたしがいるわよ❤琥珀ちゃん達も来るんでしょう?』
『…うん』
メイリーの計らいのおかげで、僅かに口角をあげながら頷いた。