秘密のMelo♪y⑤*NY編*
まだおどおどしていた二人を気にする様子もなく、存外あっさりと「ばいばい」と花梨に手を振って踵を返してしまった彼女を、シュンが追った。
『…どんまいっ。じゃーな!』
続いてアッシュも…。
『バァイ❤元気でね、カリン。…あ、ついでにレンジとシュウヘイも』
「ついでかいΣ」
…そしてハディも。
『ほんとーに来るんでしょうね? …来なきゃ、あたしがカリンのお株もらっちゃうわよ❤』
「ダーメ❤」
…そして、リジュ…。
『じゃあねカリン。…任せて、あたし達もいるんだから!』
「…うん」
最後にメイリーが、順に手を振って門の中へ引き返して行った。
「……さ、帰りましょうか…」
「……なんや寂しいなぁ…」
「なんなら残れば? お前はどっか蒸発したことにしといてやるから」
「蒸発ておまっ」
…さて。
煮え切らないけれど…仕方がない。
とりあえず、帰ろう。
日本へ……。
「……野木さん、飛行機出してくれないかしらねぇ?」
「お前ほんまに来る気なん!?」
「あったりめーよっ」