秘密のMelo♪y⑤*NY編*
――真裕サイド――
りんりん達が帰国してからはや一週間。
毎日会っていただけに、なんだかさみしいけれど…。
『あーっ! お前お前っ……それ俺んだぞ!?』
『うるせェな…。菓子の一つや二つで大騒ぎすんじゃねェよ。ったく器の小せェ男だなお前ェはよ』
『そおよそおよっ』
『うっせぇこのっ…盗った本人が言うんじゃねー!』
…けれど……。
なんか……ねえ?
十分賑やかっていうか。大して変わりがないっていうか。
おかげで寂しさも半減というものだ。
あの次の日からうちに泊まり込んでいる五人は、それはまあ毎日毎日人の部屋で馬鹿騒ぎをするのだ。
坂本さんの焼いてくれたお菓子を囲み、とらんぷをしていたり。
あんまりにくだらない話で妙に盛り上がっては、『ねえマヒロ?』…と話を振られたり。
『てめーリジュよこせやい』
『やーよ』
『今俺のん食っただろ!』
『もう自分の食べちゃったんだもの』
『はあ!?』
―ばーんっ
「まっっっおたーーーん❤❤」
アッシュが抗議をしていたときだった。
突然勢いよく扉が開き、なんか物体が飛び込んできた。
この現れ方には尋常じゃないデ・ジャ・ヴっ。