秘密のMelo♪y⑤*NY編*
なんかすごい満足そうなリジュに頭をくしゅくしゅっと撫でられ、よく分からないままに笑いかけた。
『マヒロ、また寝る?』
『ううんーもう寝れない』
最初は本当にもうめまいまでしてたからさ。
バタンキューだったけど、今はそこまででもない。
よくなったとは決して言わないけど…でもそれ以上のものがあたしの体を支配してるんだ。
時間が経つにつれて。
近付くにつれて。
あたしの心は早って早って仕方がない。
早く…早く。
あの人の姿が見たい。
やっぱりそうだよって。
あたし、信じてたんだって。
強がって笑って見せたい。
そしたらきっと…かっくんのことだから。
嘘つけって、笑うんだ。
あたしのことなんでも分かっちゃうから。
…笑うんだ…。
「……」
『マヒロどうしたの?』
「…え?」
『やっぱり体調良くない?』
「あ……ううん」
ああ…でも嫌な汗が流れる…。
手に汗握るってこういうの言うんだね。