鏡の向こう


“…ぁっ!!”

『ぇ?』


“満月だ。”


私はカーテンを開けた。


『…ほんとだ。』

“紗香ちゃん。”

『ん?』

“逢いたい。”


私は、
拓海くんの言葉に引き寄せられるように、
鏡に向かった。


鏡にお決まりの台詞を告げ、

拓海くんと繋がった。


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