鏡の向こう
「重いって、何が??」
『嫉妬とか…。』
「全然。むしろ、紗香なら大歓迎♪」
ポロッ。
自然と、頬が濡れてた。
今まで、
嫉妬とか、ウザがられた。
“重い”って、
さよならを言われてた。
なのに、
それを嬉しいなんて、
初めて言われた。
「紗香?」
顔をあげると、
拓海くんが優しく微笑んでいた。
「今度からは、ちゃんと気になったことはすぐに言うこと。
分かった??」
『ん。分かったぁ。』