今日からfamily!?
いつあたしが了承した?
そんな視線を向けられたって困る。
軽く陽くんと睨み合いを交わしていれば、中村先生が口を開いた。
「飛鷹くんはこの春からうちの高校に通うんでしたっけ?」
「ええそうです」
先生の質問に答えたのは理事長。
そうなんだ。
じゃあ陽くんはあたしの1こ下の後輩になるんだ。
「じゃあお兄さんの颯(ハヤテ)くんと入れ替わりで入ってくるんですねぇ」
「そうなんですよ。また1人お世話になります」
「いえいえ、こちらこそ。よろしくね、飛鷹くん」
「ども」
陽くんはコクンと小さく頭を下げた。