今日からfamily!?
あたしは今、二階へと続く階段をのぼっている。
『潤さんの部屋は二階の一番奥の部屋を使ってください』
と大地さんはそう言ってすぐに仕事へと戻って行った。
あたしはてっきりコバさんが案内してくれるもんだと思ってた。
でも違ったらしい。
コバさんは忙しいと言って、掃除を始めてしまった。
あー、あたし放置なんだ…。
ちょっと悲しくなった。
あたしはおでこに氷の入った袋を当てながら、これまた大きな階段を上がると二階も一階同様に広い。
その廊下に人がいた。
金髪の男の人がちょうど部屋に入ろうと手をドアノブに掛けているところだった。
―――あれは、もしかして…。