桃染蝶
「・・・
 あいつは、ずる賢い男
 で頭がきれる

 それに、口もうまい
 
 ああいう奴が、きっと
 この先もうまく泳いで
 行くんだろうな」

「何
 暢気な事言ってんだよ
 頼むぜ、アニキ」

「まあ、仕掛けてきた時点で
 ちょこっと相手して遣れば
 それでいい
 
 それにもう

 雑魚には、用はねえ」

「親父
 奴は、どうしますか?」

一夜が見つめる先には高月組
の仲間に、取り押さえられた
桑嶋の姿。

さっきまで、大きな組織の親分
その頂点にふんぞり返っていた
男は仲間に裏切られ格下の
弱小だと罵る組に敗北する。

哀れな姿・・・

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