桃染蝶
一夜は、桑嶋を見つめて言う。

「でっ、どうする?

 おまえ等みたいな組と
 手打ちにするつもりはねえし
 盃を交わすのも御免だ

 この戦争は、アンタが
 死ぬまで終わらない

 ハツマ」

初馬は、拳銃を一夜に渡した。

一夜は、その拳銃を受け取り
桑嶋に差し出した。

そして、もう一方の手を拳銃に
見立て、自分のこめ髪にあてる

「バキューン

 自分でやれるよな?」

自分に差し出される拳銃を
受け取る事にたじろぐ、桑嶋。

「ほらっ、ほらっ
 
 早くしろよ」

正二の声。
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