桃染蝶
被っていた布団を剥いだ貴方は
私の姿を見て驚いた顔をしてる

猫のように丸い、貴方の瞳に
映るのは、ショーツだけを纏う
裸の私・・・

「何してる?
 
 寒いに決まってる
 
 風邪、ひくぞ」

みるみるうちに貴方の頬が
赤く火照る。

視線を私から逸らした貴方は
きていた掛け布団の下
タオルケットを掴み取り
私の頭からふわりとかけた。

「あったかい・・・」

貴方の温もりを感じた私は
涙する。

「あったかいよ」
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