藤井先輩と私。
 

「ジュディ彼氏いるの!?」


いつも冷静なユカも動揺してる。


私の頭も混乱中。





「ハイ。付き合って…3年ネ」



さっ3年も!?


意外に長いし、恋人って…こいびと…って。



「なんで彼氏いるのに藤井に好意よせてんのよ」


やっぱり、海外とこっちじゃ、恋愛観もちがうのかな。


ジュディは、首を横に振った。



「わたし…ユータ好きになろうと思ったデス。理想の人そのもので、おもしろくて、おもしろくて」


おもしろい2回言ってる。


「…でも…好きになる努力いっぱいしたけど…胸ドキドキしなかったノヨ」


胸に手を当ててジュディは目を閉じた。


それじゃあ、ジュディは藤井先輩の事…最初から好きじゃなかったんだ。

…ホッ



…って、何で安心してんだろう私。




「話しを戻すけど、そのなんで留学生が来た事でそんなに落ち込んでるわけ?普通恋人が来たら喜ぶんじゃない?」

そりゃそうだ。


「わたし、本当にニッポンが好きで、お笑いが好きで、ずっと小さいころから留学したいって思ってタ。そして、今年の春に両親から許しが出て留学きめた。そしたら…」


「彼氏に反対されたわけだ」


「ハイ。そのとおりヨ」


ジュディって本当に日本が好きなんだ。

でも、彼女が突然日本に留学するってなったら、彼氏さんが反対するのも分かるかも。





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