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その音に気付いた晃平と女の子がこっちを見た。



私は慌ててかばんを持ち、走った。



嘘だ…。



こんなの嘘だっ…。




晃平っ…どうして?



どうしてキスしてるの?




外はバケツをひっくり返したかのような土砂降りで…。




それでも構わず走った。




晃平っ…ヤダよ…。



私の頬を伝う涙と雨。



もう頭が真っ白だった。




私は息が切れて歩き出した。



「はぁっ…はぁっ…うぅっ…」



周りの人が見ようが、今の私にはどうでもよかった。




晃平‥私のこと飽きちゃったのかなぁ…。



もう好きじゃなくなったのかなぁ…。







私は好きだよ…。



「丗那?」
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