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互いに睨み合う。


「俺だって好きでキスしたんじゃねぇよ。」


ドスの利いた声で威嚇する晃平。



「意味わかんねぇことほざくな!」



それから俺らは殴り合った。



本気で人を殴ったのは初めてだった。



そんくらい…必死だった。



「お前丗那が好きなんだろ?」


「っ…。」



晃平が殴りながら俺に言う。



「だったら何だよ!」


俺も殴り返す。


「フッ。奪うとでも言いたいか?」



「っ…。」



「奪いたいなら奪ってみろよ。」



「最低だな。」



俺は殴る気が失せて、晃平から離れた。



そして俺は何も言わずに晃平の家を後にした。






そして今、丗那の席を見つめてる。



「丗那はそれで幸せか‥?」


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