風神Ⅱ
「真城ちゃん!!」
すぐ後ろから呼ばれ振り向くとそこには水埜さんがいた。
「水埜さん、なんでここに?」
「あたしも出るからよ。女子の種目は学年関係ないのよ。」
あたしは納得して頷いた。
「お互い頑張ろうね!!遠慮なんてしちゃだめよ!!」
「はい。」
そう言ってあたしと水埜さんは位置についた。
あたしの他にはあと三人の女が一緒に走るようだ。
まぁ、大五郎と約束したし本気で走ってみるかな。
あたしは静かにスタートの合図を待った。