風神Ⅱ
「水埜さんは、空良のどこが好きなんですか?」
「え!?そ、空良!?好きっていうかその…」
なんで今更焦ってるんだ。
しばらくして水埜さんは諦めたようにため息をついた。
「バレバレだった?」
「まぁ、それなりに。」
「うーん。」
水埜さんは唸りながら座り込んだ。
「空良にも、バレてるのかしら…」
「それはないと思いますよ。」
水埜さんの問いにあたしは即答する。
空良も話しかけるのに必死だったからな。
水埜さんは安心したようにため息をついた。