風神Ⅱ
そんなこと考える内に騎馬戦が始まったらしい。
パンッ
と言う合図と共にウォォォと言う男達の雄叫びが聞こえてくる。
そしてあたしが見たのは何とも衝撃的な光景だった。
「み、水埜さん!殴り合ってますけど…」
あたしはとっさに水埜さんの腕を掴んだ。
水埜さんは面白そうに笑う。
「毎年のことよ。下にいる人は殴っちゃダメなことになってるし大丈夫、まぁ旭が上にいるのは危険だけど…」
誰が上でも危ないだろう。
もうすでに気絶してる人もいるし。
以外にも風雅は下で支える役だった。
まぁ、風雅が上にいたら睨みだけで全部取られてしまうだろう。