風神Ⅱ




あたしはすぐに男達から逃げようと走りだした。




けれどもすぐに赤髪に腕を捕まれて逃げることが出来ない。









「…っ!!……離せっ!!」




あたしは振り払おうと懸命に抵抗する。




しかし男の力に女がかなうはずがない。




赤髪はあたしの抵抗なんてないかのように笑みを絶やさない。




それが余計にあたしの焦りを募らせる。
























「…………離し…っ!!」




突然お腹に激痛が走り顔を歪める。








「誰か来ちゃまずいんだよね。ちょっと寝といてよ。」




赤髪の声があたしの頭に入ってくる。










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