風神Ⅱ
「そんなに有名なんだ、黒沼って人。」
風雅達に情報がないって言われてたからなんか以外だ。
そんなあたしの考えがわかったように修人が言う。
「黒蛇の情報に関しては俺が管理してんだ。人数や活動場所みたいな重要な情報はきっちりガードしてるが、あいつは度がすぎて隠しきれねぇんだよ。それなら最初から威嚇として流した方がいいと思ったんだよ」
「へぇ、」
よくわからないが族の世界も大変そうだ。
いつもパソコンと格闘している空良を思い浮かべた。
「お前今、要空良のこと思い出しただろ。」
「………まぁ。」
エスパーかこいつ。
「確かにあいつも腕は確かだけど、俺だって負けてねぇぜ?」
修人はそう言ってニヤリと笑った。