風神Ⅱ
「これが、修人の守りたかったものなんだ。」
あたしの呟きに空良が微笑む。
空良は昌人と勝広を下で遊んで来るように促した。
これからの話をこの子達に聞かせないためだろう。
二人が出ていった部屋に静けさが広がる。
「何故昌人達をここへ連れてきた。」
静寂を破ったのは修人だった。
「勘違いしてんじゃねぇ。てめぇが心配だからつれてけっつたのはあいつらだ。弟にまで心配かけさせてるんじゃねぇよ。」
修人の言葉にすぐさま反応したのは旭だった。
旭の言葉に修人は黙り込む。