風神Ⅱ
「まぁ結局は、真城拐われちゃったけどね~」
「しかも傷だらけ~」
「馬鹿双子ぉ!!台無しじゃねぇか!!カッコつけようとしてんだ静かに見守ってやれ!!」
「お前の台詞も充分台無しだよ旭。」
冷めた視線を三人に送る馨。
だかそんなものを気にしないのがこの3馬鹿トリオである。
いつも通りに騒ぎ始めた三人のおかげで先ほどの感動的なシーンはぶち壊しだった。
騒ぎ続ける三人を見ていたときだった。
「いかなる時でも仲間を信じ、いかなる時でも協力しあう。」
不意に聞こえた空良の声。
「初代から受け継がれてきた掟の一つさ。これは俺達風神だけじゃなく炎神と水神にもある。」