風神Ⅱ
















「お前も俺の中心に入ってること忘れんなよ。」






ウィンク一つしながらそれだけ言って出ていった馨。





部屋は物音一つしない静けさが漂う。







馨の言葉に嬉しいと思っているこの感情に気づかないふりをして、あたしは自分が背負うべき罪と共に大切な人たちのことを思い出した。






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