風神Ⅱ
「あははは!…真城やっぱりお前最高だよ!」
そう言って笑う馨はいつもの馨でなんだ安心した。
「そんなこと言われたのは初めてだ。なんかすっきりした。ありがとな、真城。」
「………どういたしまして。」
なんだか分からないがとりあえずそう言っておこう。
「お、もうこんな時間か、悪りぃな思ったより長居しちまった。そろそろ帰るぜ。」
馨は立ち上がりじゃあなと言って部屋を後にしようとする。
「………そうそう、言い忘れてた。」
突然馨は思いついたように振り返った。