風神Ⅱ
地味に落ち込んでしまう。
「そんなことより真城ちゃん、左肩大丈夫だった?」
空良が話題を変えるべくあたしを心配してくれる。
「あー…、大丈夫だよ。」
戸惑いながらもあたしは答える。
「よかったー!!真城が倒れた時はビックリだったな。」
「本当だよ!!俺どうしていいかわからなかったし。」
「風雅が一番焦ってたよな。」
大と力が頷きながら言うと、馨がニヤニヤしながら風雅を見ていた。
「……悪りぃかよ。」
風雅はバツが悪そうに顔を背ける。
「そんなこと言ってねぇよ、怒んなって風雅。」
馨は笑いながら風雅に誤解を解いている。