風神Ⅱ
全員分調べたのか。
「水埜さんと同じなんてすげぇな真城!!」
氷真は興奮している。
冗談じゃない。体育祭なんてめんどくさいことやりたくない。
「辞退しま「駄目だ。」
あたしの辞退宣言は大五郎に却下されてしまった。
あたしは何も言わずに大五郎を睨んだ。
「睨んでも駄目だ。俺の給料アップのために貢献してくれよ。」
それが目的か!!
なんであたしが大五郎の為に走んなきゃいけないんだ。
不満だらけのあたしは体育祭に走る気なんて全然ない。
それを察したかのように大五郎はあたしに耳打ちしてきた。